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11月18日(火)、尾原ダムでは設備点検を行うことに合わせて、一般見学が行われました。普段は水が溜まっている箇所の水を減らし、点検をしておられました。この点検は年に一度あるかないかという点検で、重機を用いて仮の足場を設置し穴の中に入るなど、大規模な点検作業であることが伝わってきました!今回点検が行われたのは、下の写真右下の丸い穴のところ辺りです。この穴は、ダムの水量がかなり増えたとき(洪水のレベル)に使う、緊急時に水を流す道とのことです。
溜まっている水が減ったことにより、普段見ることができない「ダムから川への水の流れ」を見ることができました。尾原ダムはダムから水が流れていく川まで移動するのに、ダム本体内部を通った後に水中への放流を行っています。水中へダムの水を流すことで、騒音を減らすためです。今回の見学会では、水が減ったことによって一時的に空中へ水が放流されていました。確かにかなりの水の音は大きかったです!この写真の水の勢いが通常時の放出量で、ダムから流出する水量としては、最低レベルなのだそうですが、結構な勢いで水が出ていると思います。ダムの水量が大雨などで増えると、左隣の大きな穴から水を出すなどしてダムの水量を調節しています。
また、100年に1度の災害レベルの水量になることも考えて設計されていることも聞きました。そんなときに使うのが、上部にあるクレストゲートです。いざというときにはこのゲートから水を放流します。写真は毎年3月に行われるクレストゲート点検放流のものです。その点検に合わせてイベントが行われますが、イベントだけでしか使うことがないように祈るばかりです。
下流への水の安定供給には水量が多すぎても少なすぎてもダメ。水量に応じて、設備を使い分けて量を調節することやその難しさについて、見学を通して学ぶことができました。