さくらおろち湖 秋のFUNまつり

終了しました。facebookイベントページから転載します。

 年の瀬のご多忙の折、島根大学まで足を運んでいただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました。一般参加45名、学生スタッフ10名、出演6名、計61名で、充実したシンポジウムとなりました。
 現在、テープ起こしをはじめています。全文公開となるかは未定ですが、記録は「奥出雲山村塾」のここ(下記)などにアップする予定です。
http://s-orochi.org/…/taketo…/竹の焼き畑2015/takeyabuyaketakiroku
 ただ、アップはだいぶ後になりそうですので、簡単に感想のようなものを以下に入れて、速報的レポートと致します(やや長文です)。

◉川野和昭氏からは、九州南部そして東南アジアでのフィールドワークをふまえた竹の焼き畑と共生・再生について講演いただきました。共生の場は、相手の都合を受け入れる姿勢をとることからしか開けないのだということを思い知りました。
◉聞き書きにしても然り。山村に暮らす生きた叡智(つまりはおばあちゃん・おじいちゃんね)は、こちらが聞かなければその深淵なる知を開いてはくれません。リストと質問表から漏れているものを丹念にひろうこと。それは今からでも遅くないのだという勇気づけをいただいた気もします。
「なんで教えてくれなかったの?」
「だって、あんたは聞かなかったじゃないか」
そして、その植物の知とて、聞いてすぐに出てきたわけでありません。
たずねて、首をかしげられ、「さぁ、どうだったか」と。
そして、その場から帰る道すがら、「おーい、思い出した」と後を追いかけてこられてはじめてでる。そんなものなのだと。
◉川野氏が語ったエピソードは、山村の知というものの深淵さを物語ってもいます。そして、従来の日本民俗学がほとんど収集しえてこなかったものでもあると。生態学・植物学・地質学・気象学……サイエンスの知を保有するものとして見てきただろうか。そして「山村=定住=自給」というローカルナレッジではない、アジア圏で共有されてきた森と共生するための思想と智慧が「移動=循環=経済圏」としてあった時代の痕跡とその記憶の現代的価値。焼き畑のもつ可能性は人文知のあり方そのものへの問いかけにもつながっていました。
◉佐野淳之氏からは、蒜山地域の火入れ調査の内容と意義について森林生態系管理学の立場から講演いただきました。
 火入れ地の遷移の過程を写真で追いながら、森林に戻る過程で開空率が低下し、種の多様性が低下していくこと。また、火入れ地付近の湿地の堆積物調査から、1600年以前の層からの炭化物を多く含む泥炭が出ていることなどから、AD400年頃には蒜山で火入れが行われていた可能性があることをお話いただきました。
 木地師による木材利用、たたら製鉄での薪炭林の利用、もののけ姫、多岐にわたる話題はそれぞれに刺激的でありました。
◉パネルディスカッションは、ぶっつけ本番でしたが、「燃えにくかった孟宗竹をどう燃やせばいいのか」「都市から人を呼ぶことについて」「竹林の管理手法についてイノシシの導入」など、おもしろい問題が出ました。なにせ時間不足。ここらはまたテープ起こしを中心としたレポートでお伝えいたします。

◉最後に。椎葉村の焼き畑農法が世界農業遺産に認定されました。ただ、その存続についてはなにより、椎葉の人たち自身が危機感をもっておられます。新聞報道をみても、<誇りや励みにはなるが引き締めていきたい>というところです。いま、何が失われていこうとしているのか、大事なものはなんなのか。間違わないように、見失わないように、これからも一歩一歩をふみしめていきたいと思います。
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kantai/151215.html

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↓告知時の内容ーーーー

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2015年9月、奥出雲町佐白の荒廃竹林を伐開後、火を入れ、カブの種をまきました。「竹の焼き畑」です。中山間地の人口減少と人間活動の衰退局面にあって、焼き畑をとらえなおすシンポジウムを開催します。資源利用、生態系保全、地域文化再生など多面的観点から討議します。

◉日時:2015年12月18日(金)17:30〜20:30(16:30開場・試食会開始)
◉場所:島根大学教養講義室棟1号館102教室
◉参加無料、申込不要
 参加を希望される場合、懇親会参加の可否も含め、事前にメールでお名前・参加人数をいただけると、大変喜びます。
◉プログラム
16:30 開場 焼き畑のカブ料理試食会
17:30 session Ⅰ 基調講演〜比較民俗学と森林生態学からのアプローチ
   川野和昭(南方民俗文化研究所主宰)
   「持続可能な農法ー竹の焼畑」
   佐野淳之(鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター教授)
   「中国山地の山焼きと生態系〜火入れによる草原の維持と二次林の再生」
19:20 session Ⅱ ディスカッション〜焼き畑と中山間地の再生を考える
    提起① 島根大学学里山管理研究会:「週末はタケヤブに行こう!」
    提起② NPO法人さくらおろち:「中山間地の再生ってなんだ!?」
    司 会:小池浩一郎(島根大学生物資源科学部教授・森林資源管理)
    パネラー:川野和昭,佐野淳之,
         國光謙壯,中村孔紀(島根大学里山管理研究会) ; 面代真樹(NPO法人さくらおろち)
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20:30〜懇親会……希望者のみ
   (参加費:学生500円、一般1500円)

◉お問い合わせ・連絡先
NPO法人さくらおろち 担当:面代(おもじろ)
tel&fax.0854−48−0729(平日9時〜17時)
メール:sakura-o★s-orochi.org
★部分を@に変えてお送りください。
〒699-1342島根県雲南市木次町平田779-1

◉講師プロフィール
川野和昭 (かわの かずあき) …高校教諭、大学非常勤講師(アジア文化論)を務めながら、総合地球環境学プロジェクトに加わり、東アジアの民俗文化の調査・研究を続け、2004年から黎明館学芸課長を務める。東アジアの民俗文化に関する展示・講演多数。2011年黎明館を退職し、2012年南方民俗文化研究所設立。 

佐野淳之 (さの じゅんじ) …北海道生まれ。北海道大学大学院環境科学研究科・農学研究科修了。農学博士。北海道でミズナラ林など広葉樹林天然林の生態学的研究を行った後、鳥取大学農学部へ。大山や蒜山を中心に、人間活動も含めた森林の動態と生態系管理について研究している。

★チラシのダウンロードはこちらから。

★facebookイベントページ

◉主催

島根大学森林資源管理研
特定非営利活動法人さくらおろち
◉共催
島根大学里山管理研究会
島根総合研究所
◉後援
島根県、松江市、雲南市、奥出雲町
†島根大学COC事業(高齢化社会における豊かな農山村の創造に寄与する学際的研究)
†しまね自然と環境財団助成事業(竹と山の学校〜斐伊川流域圏で考え、動くための連続環境セミナー)


さくらおろち湖 秋のFUNまつりとは、さくらおろち湖周辺で小さな体験プログラムを集めて行うイベントです。

受付方法

申し込み用紙に必要事項を記入し、FAX・郵送・E-mailにて申し込みください。
必要事項(参加者全員)

参加希望の体験プログラム名
住所
氏名
生年月日
連絡先(日中の連絡がつながる番号)
E-mailで申し込みの場合はkatuyoukyou@yahoo.co.jpからのメールを受信できるようにしてください。

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