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尾原のとあるお宅に、モリアオガエルの卵塊ができていると教えていただき、取材に行ってきました。

 

ここには、古代祀り場 家の上遺跡となり、遺跡地内には中世、三澤氏が元旦の朝に若水を汲んだと伝えられる「前の舞の古井」が今も湧水を湛えています。この古井の水田下から古代の祀り場と見られる配石遺構が見つかり、石の脇から土場と呼ばれる馬形の土製品や高坏、鎌などが出土し、斐伊川に近い水田の下からは水路跡や土器だまり、石組などが見つかっており、祀り場から出土した土馬は水霊に関わる祭祀具と考えられており、古井とのつながりが注目されています。

 

その古井の水田と庭池にモリアオガエルの卵塊が数個できていました。

 

モリアオガエルの卵塊は、水面上にせり出した木の枝や草の上、地上などに泡の塊に包まれた卵を産み付けます。

約1週間経って卵が孵化し、雨で溶け崩れるのを待ち、泡の塊と共に水面へと落下し水面での生息となります。

 

各地で生息数が減りつつあるモリアオガエル。

毎年この時期に卵塊が沢山できるこの地の環境を、大切にしていかなければいけませんね。