しまね山間部 3大個性派ダムをめぐるツアーに参加しました3(尾原ダム)
2026.09.10
8月9日(日)、雲南市観光協会主催による『しまね山間部 3大個性派ダムをめぐるツアー』に参加しました。日帰りで3つのダムに回れる、密度の濃いツアーです。行った場所は、
・志津見ダム(飯南町)
・三成ダム(奥出雲町)
・尾原ダム(雲南市)
です。それぞれの場所で、説明はもちろん、ダムカードや飲料水がもらえる嬉しいツアーでした。今回は、尾原ダムについてツアーの内容を紹介します。
【尾原ダム】
★最初にダム全体について、資料をモニターにて映し出しての説明がありました。写真や図などを通してダムについて理解ができました。その後、普段入ることのできない、設備を動かすことのできる機械の部屋を含めたダムの内部を見ることができました。ダム内部はひんやりとしていて涼しかったです。最後はダムを見上げることのできる広場へ。大きなダムの迫力に驚きました!

◯作られた背景
上流部で、砂鉄を採取する『鉄穴流し』により、大量の土砂が河川に流される。すると、下流部の川底は周囲の平野よりも高くなり、洪水時には川から水があふれ、水害が起こるようになった(近年では昭和48年、平成18年に実際に起こる)。

そのため、治水対策が行われる。具体的には3つの柱がある。
1.下流部:大橋川改修と中海・宍道湖の湖岸堤の整備 (湖岸や大橋川に堤防を作る。また、岸の拡幅工事により、洪水時に通れる水の量を増やす)
2.中流部:斐伊川放水路の建設と斐伊川本線の改修(放水路を作ることで宍道湖・中海への洪水を一部神戸川へ流す)
3.上流部:尾原ダム、志津見ダムの建設(水をためておけるところを作る)
3の上流部についての対策のため、ダムが作られた。

◯ダムの目的
・洪水調節
・河川環境の保全
・水道用水の供給
・発電(R13.4予定)
◯尾原ダムの特徴
【連続サイフォン式取水設備】 空気によって止水を行う選択取水設備。逆V字の頂部に空気を押し込むことで放流・止水を行うことができる。また、選択取水設備とは、ダム湖から水を取る高さを選ぶことができる設備。ダムに流入する水と放流する水の水温に大きく差があると、下流で魚や農作物に悪い影響があるため。そのため、水温が同じとなる高さから取水する。

【水中放流設備】
近隣民家への騒音を少なくするため、放水はダム内部を通り水中へ流れ出るようになっている。写真は設備点検のため水を減らした際の、水が出る様子がわかるもの。この勢いでも最小限の水の放出量とのこと。

【放流設備】
目的に応じて、4つの設備を使い分けて放流を行う。放流する水量は、入ってくる量によって決めている。
1.利水放流設備 平常時に、水道水・農業用水などの水を出す。
2.貯水位維持用放流設備 ダム湖の水位を計画された所定の水位に保つ
3.洪水調節用放流設備 洪水時に水を出す。
4.非常用放流設備 100年に1度のような大洪水時に開く。ダムに入ってくる水と流す水の量は等しくなる。

1の通常時の様子

施設点検の際、水を減らしたときに2と3の放水設備が見えるようす

クレストゲート点検放流イベントの際、4を開け水が流れ出る様子
