8月9日(日)、雲南市観光協会主催による『しまね山間部 3大個性派ダムをめぐるツアー』に参加しました。日帰りで3つのダムに回れる、密度の濃いツアーです。行った場所は、

・志津見ダム(飯南町)

・三成ダム(奥出雲町)

・尾原ダム(雲南市)

です。それぞれの場所で、説明はもちろん、ダムカードやグッズがもらえる嬉しいツアーでした。今回は、志津見ダムについてツアーの内容を紹介します。

 

【志津見ダム】

★普段は通ることのできないダムの堤頂部を通ることができました。100年に1度レベルの洪水のときには、歩いているところ全体から洪水が流れていくのだと思うと、かなりの水の量になると思いました。また、ダム内部は涼しく、ずっといたいなあという気持ちになりました。

志津見 写真 (3)

 

◯作られた背景

上流部で、砂鉄を採取する『鉄穴流し』により、大量の土砂が河川に流される。すると、下流部の川底は周囲の平野よりも高くなり、洪水時には川から水があふれ、水害が起こるようになった(近年では昭和48年、平成18年に実際に起こる)。

 尾原ダムパンフレット_page-0002c-1-1

そのため、治水対策が行われる。具体的には3つの柱がある。

1.下流部:大橋川改修と中海・宍道湖の湖岸堤の整備 (湖岸や大橋川に堤防を作る。また、岸の拡幅工事により、洪水時に通れる水の量を増やす)

2.中流部:斐伊川放水路の建設と斐伊川本線の改修(放水路を作ることで宍道湖・中海への洪水を一部神戸川へ流す)

3.上流部:尾原ダム、志津見ダムの建設(水をためておけるところを作る)

  尾原ダムパンフレット_page-0002c-1-2

3の上流部についての対策のため、ダムが作られた。

 

◯志津見ダムの目的

・洪水調節

・河川環境の保全

・工業用水の供給

・発電

 

◯志津見ダムの特徴

【連続サイフォン式取水設備】 空気によって止水を行う選択取水設備。逆V字の頂部に空気を押し込むことで放流・止水を行うことができる。また、選択取水設備とは、ダム湖から水を取る高さを選ぶことができる設備。ダムに流入する水と放流する水の水温に大きく差があると、下流で魚や農作物に悪い影響があるため。そのため、水温が同じとなる高さから取水する。  

志津見 図 (3)

 

【自然調節方式】

志津見ダムは、ダム本体に放流量を調節するゲートがない。洪水の量に応じて、3段階の自然調節方式によって放流を行う。

志津見 写真 (4)

 

1.平常時:利水放流設備(1番下)から放流。

2.洪水時:平常時の最高水位を超えると、常用洪水吐きから放流。

3.計画を上回る洪水時:非常用洪水吐(1番上の堤頂部)からも水が流れる。

志津見 図 (2)

志津見 写真 (1)